火星への植民計画を目的とした政治経済的な同盟として、2085年に誕生した。
当初の参加国は、オーストラリア、 英国、カナダ、アイルランド、
日本、ニュージーランド、南アフリカと米国であり、
機能不全に落ち入っていた国際連合に取って代わって行った。
2090年に最初の植民基地が火星に作られたが、
この基地はテロリストによって破壊されてしまう。
二つ目の火星の植民基地が完成した直後の2107年に最終的に国際連合は崩壊し、
2112年にはフランスで反地球同盟派が選挙戦で勝利して地球は混乱状態になる。
2122年に地球同盟は公的な政府組織になるが、
それによって権限を失った旧国家勢力との緊張が高まり、
遂に2150年にSan Diegoでの核テロ事件が勃発する。
この事件によって勃発した旧国家勢力との短期間の戦争に地球同盟は勝利した。
この戦争の直後、地球同盟は異星の文明との接触を目指して
人工冬眠者を乗せ亜光速飛行する探査船を送る計画を始めた。
しかし皮肉な事に、この計画とは関係なく
2156年にCentauriの調査艦隊が地球にやって来て、
地球は異星人文明とのファーストコンタクトを果たした。
Centauriは地球同盟を貿易の相手として歓迎し、
彼らによってもたらされた亜空間を用いた超光速飛行技術により、
地球同盟は近くの恒星系に進出を始めた。
さらに独自のジャンプゲートを建設する技術を開発する事によって、
同盟は独力で近くの恒星系に植民地を建設出来るようになった。
後に非同盟惑星連合を結成する幾つかの異星人種族との小競り合いをきっかけに
強力な艦隊が組織され、地球同盟は近隣の恒星系に次々と植民地を建設していった。
2231年、地球同盟が始めて大国としての地位を確立する事件が起こった。
Centauriの衰退に取って代わり勢力を拡大したDilgar帝国が
非同盟惑星連合諸国やNarnへの侵略戦争を始め、
残虐なDilgarは勝利を収めつつあった。
惑星連合の要請を受けて戦争に介入した地球同盟はDilgarを打ち破る。
この勝利によって小国の敬意を得た同盟は自信を深め、
さらなる拡大路線を進んだ。
2245年、謎の勢力であるMinbari宙域の探査に向かった地球艦隊が、
Z'ha'dumの調査から戻る途中のMinbari艦隊と接触した。
この際の双方の誤解により地球艦隊の戦艦がMinbariの戦艦を攻撃し、
Minbariの指導者Dukhatが死亡してしまう。
この事件によって地球-Minbari戦争が勃発するが、
はるかに進んだ技術を持つMinbariの前に地球同盟は一方的に破れ続けて
70%の艦隊を失い、2248年には遂に地球目前にまで攻め込まれた。
地球の残存艦隊は最後の防衛線を張り、
二万人の決死隊がMinbari艦隊を阻止しようとしたが、
この戦いで生き残ったのはわずか207人だけだった。
しかしその直後にMinbariは突然降伏してしまい、地球は滅亡寸前で救われた。
Minbari戦争の「勝利」によって地球同盟は大国の仲間入りをした。
ファーストコンタクトの失敗という戦争の教訓を生かすために、
地球人と異星人が交流し互いを理解する場所を作るというBabylon計画が、
地球同盟のCalvin Natawe議員の提唱によって開始される。
Santiago大統領の指導力により計画は四度の失敗を乗り越え、
Epsilon3(Eridanus Epsilon系の第三惑星)の周囲に
巨大な宇宙ステーションであるBabylon5が建設され、2257年に稼動を開始した。
2257年時点で地球同盟は14の恒星系の24の惑星を版図に持ち、
政治の中枢はGeneve(スイス)のEarthDomeと呼ばれる建物にある。
また火星はある程度の自治権を持った植民地となっているが、
ここ数年独立運動が激化し、暴動や小規模なテロが頻発している。
100年前に大量に出現したテレパス
(いわゆる精神感応能力者だけでなく、超能力者一般を指す)は、
Psi Corpsと呼ばれる組織に管轄されている。
地球同盟のテレパスは全てPsi Corpsに入る事が義務付けられており、
それを拒むなら投獄されるか、投薬によって能力を失わせる処置が取られる。
テレパスは軍務につく事を禁じられており、
Psi Corpsの政治介入も禁じられている。
テレパスはその能力に従ってP1からP12までにレベルが付けられており、
数字の大きな方が能力が高い。
P1は他人の心は読めないが、テレパスブロックはできる程度の能力であり、
交渉に立ち会う商業テレパスはP5レベルが多い。
最強のP12レベルのテレパスは全員がPsi Cop(テレパスを取り締まる特殊警察)に属している。