Out of Darkness

Region of Fire: Out of Darkness

登場人物:

Vir Cotto: Babylon5のCentauri大使
Gwynn: (見習)TechnoMage
Finian: (見習)TechnoMage
Galen: TechnoMage,「TechnoMage三部作」の主人公
Rem Lanas: Centauriレジスタンスのメンバー
Durla: Centauri首相
Mariel: Durlaの妻
Londo Mollari: Centauri皇帝
Senna: Londoによって王宮に養われているCentauri人の少女、故Refa公爵の娘
Michel Garibaldi: 嘗てのBabylon5警備主任、現在は火星最大の企業"Edgars Corp"の事実上の経営者
G'Kar: 嘗てのNarn大使, Londoの「旧友」
John Sheridan: 惑星間同盟大統領
Delenn: 嘗てのMinbari大使で現在のEntil'Zha, John Sheridanの妻
David Sheridan: J&D夫妻の一人息子

粗筋:

2274年5月、Centauriは密約を交わしていたDraziを無視して、 単独で惑星Mapisを攻撃して占領した。 「力の塔」にあるCastig Lioneのオフィスへ抗議に訪れたDrazi大使Luddigは、 出てきた所をCentauri人の暴徒に襲われて殺される。 謎の赤毛のCentauri人に救われた副官のLuddigは 国粋党員によってLioneの前に連れ戻され、 彼が替わりにKuddigの地位を引き継ぐように説得されてしまう。
Delennはあと六年しか残っていないJohnの寿命と、 11歳になる息子Davidの事を案じていた。 一方Sheridanはオフィスで、 Mapisへの攻撃についてGaribaldi, G'Karと意見を交わしていた。 彼は同盟諸国がこの件を始めとするCentauriの侵略に対して 確固たる対決姿勢を見せないのに苛立っていたが、 どの国も自分たちの問題ではないと思っているとGaribaldiは指摘する。 その議論を傍で聴いていたDavidは、 惑星間同盟の問題点について尋ねてみた。 その後、Delennは息子を家庭教師の元に連れて行くが、彼は直ぐに逃げ出す。

2275年3月、 DurlaはCentauriの首相として、自分が観た夢に導かれている事を公言するようになっていた。 一方LondoはKeeperとの戦いによって記憶力が減退しており、 昨晩夕食の席でSennaに会ったときも、彼女が誰だか暫く思い出せないほどだった。 その席にはVirも同席していた。
息子のThrok殺害の容疑者が逮捕されたと聞いてオフィスに駆けつけてきたMilifa公爵を、 DurlaはRem Lanasが尋問されている独房に連れて行く。 彼は破壊工作未遂の現場で逮捕され、自白薬を打たれたが、効き目がなかった。 Durlaは薬の量を増やすように命じ、Lanasは少しずつ話し出すが、 肝心の質問にはやはり答えようとしない。 尋問者のCasoはTechnoMageが使うインプラントの作用らしいと説明し、 今度は電気鞭で拷問するが、それでもLanasは答えようとせず、 ただLanasの見苦しい最後だけを話した。 それを聞いたMilifaはかっとして鞭のレベルを上げ、Lanasを殺してしまう。 情報源を殺されて怒ったDurlaは、その独房に替わりにMilifaを放り込んだ。
Durlaに会ったCastig Lioneは、 Milifaへの仕打ちによって大貴族たちの支持を失う事に懸念を示すが、 Durlaは軍の支持だけで十分で、 必要ならLioneの権力基盤である国粋党も一掃出来ると豪語する。 そしてCentauriの真の権力者は誰なのかとLioneに尋ねた。 それはDurlaだとLioneは認めるが、 その答えが本心でないと気付いたDurlaはRhys将軍を呼び、 Lioneの喉元に剣を突きつけてもう一度同じ質問をした。 するとLioneは、Durlaに取り付き彼の考え全てに影響を与えているMarielが 真の権力者だと答え、Durlaを唖然とさせた。 家へ戻ったDurlaは、Marielが彼の考えに影響を与えていると他の者達が考えている限り 自分の銀河征服の夢は実現できないと言いながら、彼女を散々殴りつけた。 Marielは彼の命令に従ったが、彼女が尚もVirの弁護を始めるのを聞き、 Durlaはさらに彼女を殴りつける。
Londoから宮殿の庭に呼び出されたVirは、矛の先にRem Lanasの首が飾られているのを見て ショックを受け、その場に倒れこんだ。 気がつくと暗黒の中に佇む彼の前にShiv'kalaが現われ、 以前なぜ自分の名前を口にしたのかと語りかけてきた。 Virは恐れながらも、TechnoMageに助言された通りに昔の自分を装い、 Drakhが自分に何を望んでいるかに耳を傾けた。 Shiv'kalaはVirが次の皇帝になるという予言を知っており、 彼を助ける事も滅ぼす事も出来ると言う。 そのときSennaが彼を夢から目覚めさせ、 起こった出来事を話すために二人は散歩に出かける。

2275年9月、Centauriの大貴族たちはDurlaへの不満をLondoにぶちまけ、 彼を排除するように求めるが、 嘗て彼を首相に推したのは彼らでありもう遅すぎるとLondoは答え、 嘗てKoshが言った 「雪崩は既に始まってしまった。小石が意見を言ってもう手遅れだ。」 という言葉を引用する。 大貴族たちを下がらせた後、バルコニーに出たLondoは VirとSennaが宮殿から出て行くのを見た。 また彼はあちこちに包帯をしたMarielの姿も見たが、 彼女は彼の姿に気付くと直ぐに部屋の中に入った。 Shiv'kalaが現われ、流れに干渉しないようにLondoに警告する。 そのあいまいな言い方は彼にVorlonの話し方を思い出させるが、 それを口にした彼はKeeperから痛みの制裁を受け、 もう二度と口にしないように警告された。
嘗てTelis Elarisと会っていた丘へVirと共に行ったSennaは、 彼がRem Lanasの事を話すのを聞いて、彼がVirの工作員だったと推測した。 彼女はVirの行動が目立ちすぎるので、 秘密を守るためにもっと慎重に行動するように嗜めた。 宮殿に戻った二人は、Durlaとベールを被ったMarielに会うが、 Durlaの命令でベールを取ったMarielの傷だらけの顔に息を呑む。 「自分の言葉に躓いて転んだ結果だ」と冗談を言うDurlaに Virが掴みかかりそうなのに気付き、Sennaは彼を連れ出した。

2275年9月、 力の塔の上にあるLioneのオフィスでの閣議の席で、 Durlaは2年以内に同盟諸国を攻撃する大艦隊を編成する計画を発表した。 Kuto大臣は、国民にはSheridanへの迷信的な恐れがあると言うが、 Durlaは即座に全国民に向けたホログラム映像での演説を行い、士気を鼓舞する。 LondoとDurlaらが塔のバルコニーに出て群集の前に姿を見せたとき、 突然爆発音が鳴り響いた。 塔の壁が崩れ、その破片を額に受けてLondoは負傷するが、命に別状はなく、 直ぐにDurlaの前に二人の男が引き据えられた。 一人は大貴族のYsonで、もう一人は赤毛のCentauri人に変装していたG'Karだった。 DurlaはYsonが犯人のG'Karを捕えたのだと誤解したが、事実は逆だった。 Londoは剣を抜いて即座にYsonを処刑するが、 Durlaが望んだG'Karの処刑は許さずに、 逆に自分たちの命を救った彼を夕食の席に招く。

Davidは12歳の誕生日に、初めて「目」の夢を観た。 始め彼はその夢に恐怖を覚えるが、 目はただ彼を見つめているだけで、何も恐れる事はないと話し掛ける。 やがてある夜の夢で、彼は少し年上の自分がCentauri風の髪型をして 夕食を食べている場面を観た。 彼の額には「目」が付いていた。
目を醒ましたDavidは、両親が激論を交わしている声に気がついた。 彼がドアの陰から覗き込むと、 捕えられたG'Karをどんな手段を使っても救い出そうと主張している父Johnに対して、 母親のDelennは G'KarがLondoを救う手助けになるかもしれないと言って反対していた。 やがて彼が盗み聞きをしているのに気がついた教師のVultanは叱責し、 Johnは彼を近くの丘に連れて行く事にした。 Davidが出かける準備をしている間に、JohnとDelennは Londoから贈られた壷の事を話し合うが、 Londoの意思を尊重してDavidの16歳の誕生日まで渡すのを待つ事にした。

Renegarは若い頃に調査した事のある首都地下のカタコンベに再び入り、 Virを始めとする同志たちと議論していた。 Durlaは大貴族たちを一掃しようとしているが、 軍人の多くが大貴族の一族と関係があるので 彼の計画は軍の反発を招くだろうと話していると、突然Drakhが現われる。 しかしそれはRenegarの跡を付けてきたのをFinianとGwynnが見つけて殺したDrakhの死体だった。 Dunsenyから、暗殺未遂直前の閣議の内容が報告され、 彼らは大貴族たちに接近して、Durlaを排除するために共闘を呼びかける事になった。

2276年9月、LondoはG'Karとの夕食の席で、暗殺未遂から一年になると言及した。 G'Karは、自分を釈放するつもりなら出来るのにそうしないのは、 Londoが適切な時に自らできない事をさせるために、G'Karを必要としているからだと言う。 Londoはそれを否定するが、そのときG'Karは 衛兵の一人がCasoである事に気がつく。 彼はYsonとG'Karが連行されてきたときに、 Durlaに都合の良いように話を曲げるのを拒否して 国粋党から除名されていたのだった。
Durlaは密かに建造中の新型艦隊の視察に出かけていた。 Mapisに泊まった夜に、彼は新たな夢を観た。 夢の中で彼は大艦隊を眺め、三週間以内に侵攻準備が整うとRyth将軍が告げ、 Durlaは神のように偉大だとMarielが褒め称えた。 目を醒ました彼は、本物のMarielを掴まえて、自分がどのくらい偉大か言わせようとすると、 彼は国民を破滅に導き自らは逃げ出す怪物だと彼女は答えて部屋に閉じこもった。

Davidは16歳の誕生日を、両親と訪ねて来たGaribaldiと共に祝った。 彼は一人で火星へ行きたがっていて、両親の反対に苛立つ。 Johnは息子に壷を渡してその由来を話すが、Davidはそれを聞き流した。
Durlaは朝食の席で、侵攻艦隊の攻撃命令は彼でなく自分だけが発せられると Rythに念を押す。 Rythはそれを受け入れたが、さらにDurlaが大貴族たちの反感を押し切って計画を達成した 事を自慢すると、彼らとの対立は不幸だったと答える。 そのとき、艦隊の幾つかの船で爆発が起こり、 Durlaは犯人を見つけて死刑にするように命じる。
Davidは寝室に置いた壷が振動しているのに気付き、傍に行ってみた。 すると壷が割れ、中から現われたKeeperが彼に取り付く。 それはDavidの心に語りかけ、 自分は彼の友達で、彼の本当の望みをかなえてあげると言った。 眠れないでいたJohnが寝室から出ると、Davidが立っているのを見る。 彼は問いかけに答えずに父親に近づくが、 彼の肩に手をかけたJohnはKeeperを掴み、それが目に見えるようになった。 ショックで立ちすくむ父をDavidは殴り倒して気絶させ、 宇宙港で盗んだシャトルでどこかへ向かった。 意識を取り戻したJohnは、Garibaldiに息子を操っている肩の上のものの話をする。 寝室で壊れている壷を見つけたGaribaldiは、それが壷の中で冬眠していたと推察した。 JohnはCentauri本星へ行ってLondoを殺してやりたいと息巻く。
2277年11月、自らの護衛の制止を振り切ってDurlaの部屋に飛び込んできたLondoは Davidを誘拐したと言ってDurlaに殴りかかるが、Keeperが苦痛を与えてそれを止めさせる。 痛みに悲鳴を上げるLondoを見てDunsenyは医者を呼ぼうとするが 正気に戻ったLondoはそれを止めた。 一方Londoの護衛Casoを見たDurlaは、 Rem Lanas尋問の際の彼の不手際やG'Karを救った事を思い出し、ある事を思いついた。
部屋に戻ったLondoがShiv'kalaに罰せられた後で、 国粋党員がG'Karの義眼を皿に載せてやって来た。 スパイ行為を行っていたG'Karは「矯正プログラム」を受けており、 彼を救おうとするLondoをまたKeeperが止めた。 Shiv'kalaはLondoに、Davidは両親をここにおびき寄せるための囮で、 彼らを殺した後でDavid本人はDrakhの傀儡として逃がすだろうと話す。

2277年12月、Marielの苦しみについて考えていたLondoはTimovの事を思い出し、 彼女に償いをしたいと連絡した。 しかし彼女は年老いて具合が悪く、会話はかみ合わなかった。
GaribaldiがBabylon5を訪ねて来たとき、Virは出発の準備をしていた。 彼はKeeperについて知っている事をGaribaldiに話し、 自分の地下組織がDavidを救い出すと言う。 しかしGaribaldiがMinbariに戻ったとき、JohnとDelennの姿はそこには無かった。 その頃K0643には、同盟諸国を攻撃するCentauri艦隊が集結を始めていた。
Centauri王宮についたVirに、Sennaは来るべきではなかったと言うが、 Marielとの連絡が途絶え、さらにDavidの失踪事件も起こったため、 皇帝とSennaが心配だったと彼は答える。 SennaはMarielの部屋の番兵を騙して皇帝の方に行かせ、その隙にVirを中に入れた。 彼の姿を見て喜ぶMarielに、VirはDurlaの計画について尋ねるが、 彼女は何も知らなかった。 番兵が戻ってくる前に、Virは部屋を抜け出す。
夕食の席でのLondoとの会話からなすべきことを悟ったVirは地下組織に攻撃準備を指示した。 Durlaの演説を聞くために、王宮の前に群集が集まる中、 JohnとDelennの閉じ込められている地下牢から番兵がJohnだけを連れ出し、 同じく幽閉されているG'Karの牢に連れて行った。 その後、Delennの元にLondoが訪ねて来て、Davidを自由にするのと引き換えに 彼女に情報を求めた。 それはMinbari-地球戦争時のMinbari側の動きについてで、 彼女はそれに応じる。
王宮のバルコニーからDurlaが話し始めるとすぐに大規模な爆発が起こり、 力の塔がそこに潜んでいたDrakhたちと共にばらばらに吹き飛んだ。 Virは全惑星に向けて放送を行い、祖国がDrakhに支配されていたという真実を明らかにする。 Drakh軍はVirたちを一掃しようとカタコンベに突入するが、 レジスタンスの強力な反撃に遭った。 初めて真実を知った大臣たちはDurlaを責め、艦隊に攻撃命令を出すのに反対するが、 彼は他の大臣たちを射殺してしまう。 しかしMarielが飛び込んできて彼と格闘になり、二人共にバルコニーから転落した。

2278年1月、惑星間同盟はDrakhがCentauriに潜んでいるのを知って彼らを一掃しにやって来る、 DrakhはもうおしまいだとLondoはShiv'kalaに告げた。 それを聞いたShiv'kalaはCentauri本星に仕掛けてあった爆弾の1/3を起爆し、 Sheridan夫妻とVirを処刑して艦隊を同盟諸国攻撃に向かわせるように脅迫した。 Londoがその要求を飲めばDrakhはCentauriを去るとShiv'kalaは言うが、 同盟が壊滅すれば彼らは戻ってきてここを自分たちの物にするつもりだと Londoには解っていた。
Virと生き残ったレジスタンスたちは、破壊された都市の状況を見るために地下から出た。 Finianは残った爆弾を自分が処理すると言い、 VirはGwynnを伴ってLondoとDavidを救うために宮殿に向かう。
LondoはJohn Sheridanを謁見室に連れて来させ、燃え上がる首都の様子を見せてから 彼をDelennの居る牢獄に送り返した。 それから彼は、子供たちを呼んでいる女性の声を聞く。 彼はその女性の名前もはっきりしなかったが、 彼女と子供たちを自分の前に呼び、昔の大戦争の話をする。 ("In the Beginning")
一方Delennの牢獄に入れられたJohnは、彼女の反応に戸惑いながら 自分はさっきまでBabylon4へ向かうWhiteStarに居たと話す。 (#61 "War without End") それを聞いた彼女は、このときの事を彼は話していたが これまでは信じられなかったと答えた。
Londoが戦争の話を終え、Sennaと子供たちが立ち去った後で、 今度はVirがLondoが衛兵に注文した酒を持って入ってきた。 Londoは彼に、自分が書いている年代記の最後を彼が書いて出版して欲しいと告げ、 二人はその書き出しを議論して決め、それをLondoは録音に収めた。 「余はそこに居た、地球人類の第三紀元の夜明けに・・・」 G'Karも牢獄から出されて謁見室に入って来ると、 LondoはVirを年代記を取りに書斎に行かせたが、 戻ってきた彼にここから立ち去るようにLondoは言った。 通路で出会ったSennaと抱擁したVirは、子供たちは両親と共に避難して安全なので、 彼女は自分と一緒にここを去るように勧めた。 一方LondoはG'Karと共に飲み始め、やがてアルコールが回ってKeeperが目に見えるようになった。 Londoは衛兵にSheridan夫妻を呼ばせ、G'Karは控えの間に隠れる。
やがて連れてこられたJohnとDelennに、安全に逃がす代わりにCentauriを救って欲しいと Londoは告げる。 彼らが衛兵に案内されて出て行った後、 Londoは戻ってきたG'Karに自分を殺してくれるように頼む。 しかしG'KarがLondoの首を締め始めたときKeeperが目を覚まし、 Londoも逆にG'Karの首を締める。
両者がお互いを殺しあっているとき、 何光年も離れた場所で死の床に横たわっているTimovはそれを感じていた。 Londoは暗黒の中へと落ち込んで行き、 Keeperはその彼にさらに強くG'Karの首を締めさせていた。 一方G'Karの前には、彼の一生涯が再現されていた。 Tomovは今こそLondoが自分を真に必要としていると感じ、息を引き取る。
Johnをtime flashが襲ったとき、 彼とDelennはDunsenyとCasoに付き添われてシャトルに向かっていた。 Davidの事を尋ねるJohnに、息子の安全はLondoが保証したとDelennは答える。 やがてシャトルにつくと、中には薬を飲まされてぐったりしたDavidが居た。 そうしなければ、Drakhがこのシャトルを見つけて破壊していただろう。

Vir, Senna, GwynnとRenegarは王宮を脱出するシャトルに着くが、 VirはLondoを救うため一人で戻る決意をした。 彼を待とうとする他の二人を制して、Gwynnはシャトルを発進させる。 玉座の間に戻ったVirはLondoとG'Karの遺体を発見したが、 Keeperがまだ生きていたので剣を振るって叩き潰した。 そのときShiv'kalaがDrakhの兵士を従えてVirを捕らえに来る。 Virは王宮のバルコニーに逃げ、 ちょうど現れたGywnnのシャトルで脱出した。 一方Casoは衛兵を率いて玉座の間を攻撃し、Drakh兵士を皆殺しにする。 大気圏外に逃れたシャトルの中で、 VirはGwynnと次の策を話し合う。 そしてVirは皇帝への即位を宣言し、同盟攻撃に向かったCentauri艦隊を Drakhとの戦いに呼び戻す事になった。

2278年1月、VirはMinbariに生き残った大貴族の長たちを招き、 自分の皇帝即位を承認させた。 Centauri艦隊は呼び戻され、Drakhを発見して一掃する作戦が始まった。 SheridanはDrakhやKeeperを見つけるために同盟諸国のテレパスを派遣し、 Virを援助する。
Davidは未だにKeeperの支配下にあり、拘束され続けていた。 彼を診察したFranklinは、Davidに危害を加えずにKeeperを取り除くには、 「親」のDrakhを見つけ出して殺すしかないと結論した。 GaribaldiはDavidのKeeperに話し掛け、「親」を呼び出そうとする。
VirはSennaと結婚し、彼女に首都の前後の門にそれぞれ LondoとG'Karの巨大な像を建てる計画を話した。 Centauri王宮に戻った二人は、TechnoMageたちから別れの挨拶を受け取った。 Sheridanから送られた家具が設置された部屋でVirが机に向かったとき、 Shiv'kalaが姿を現す。 彼は玉座の間での戦いから逃れたが、今回の失敗でDrakh Entireから追放され、 Virに復讐をするつもりだった。 Virの問に対して彼がDavidに憑いたKeeperの親だと認めたとき、 キャビネットの扉が開いて中からGaribaldiが現れ、Shiv'kalaを射殺する。
MinbariではDavidが悲鳴を挙げ、両親が駆けつけると彼に憑いていたKeeperが外れて死んでいた。 彼の拘束を外して診察したFranklinは、彼が自分自身を取り戻したと言う。 Johnは息子に、彼はいつも正しかったと言い、 彼をGaribaldiと一緒に世界を知るための旅行に出す事に同意した。
Virは熱帯の浜辺の夢を見て、そこで若くて満足げなLondoに会った。 彼はVirに、常に影に注意するように警告し、TimovとMarielを連れ姿を消す。 目を覚ましたVirは、Sennaを探しに行った。

2005/4/6 加筆


メモ:

Londoが引用したVorlonの諺 "The blizzard has already begun. It is too late for the snowflakes to vote." は、#10 "Believers"でKoshがShonの両親に言った言葉である。

Davidの16歳の誕生日が2277年11月になっているが、これはおかしい。 本編第五シーズンが2262年で、Delennの妊娠が判ったのはその後半だから、 彼が生まれたのは2263年と思われる。 そもそもその前の12歳時の描写が2275--76年になっているから、これとも矛盾している。 「16歳」というのはMinbari年での事とすると、 Minbariの一年は地球の一年より短いのだろうか?

"In the Beginning"で、子供たちと一緒にLondoの話を聞いていたのはSennaだった。 彼女はVirと結婚する訳だが、 #56 "Sic Transit Vir"に登場した婚約者Lyndistyはどうなってしまったのだろう?

この時間線のSheridanと、#61 "War without End"での17年後の未来に飛ばされたSheridanとの 入れ替わりが具体的にどの時点でどのように起こったのかは、今ひとつ解らない。 本編の映像でSheridanの髪に白いものが混じっていたから、 未来の肉体に精神だけが17年前のものに入れ替わっていたと思われる。

Londoの書いていた書物の内容は、まさしく「Babylon5本編」であった。 彼がレコーダーに口述した書き出しは、"The Gathering"のオープニングに他ならない。 また、"In the Beginning"で彼がMinbari戦争でのMinbariの内部事情を知っていたのは、 獄中のDelennから聞き出していたためだと判る。

Davidに関しては、#88 "The Deconstruction of Falling Stars"での100年後のシーンで、 「(彼の)引き起こした事件」という言葉が言及される。 その内容は明らかではないが、Keeperに操られて両親を騙し、 その結果二人がCentauri本星で囚われの身となった出来事かもしれない。


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