Babylon5 #18

#18 A Voice in the Wilderness part 1

粗筋

年取ったMinbari人男性がBabylon5に到着し、保安部員にDelenn大使の部屋を尋ねた。
その頃ステーションが周囲を巡る惑星Epsilon3では大きな地震が頻発しており、 SinclairとIvanovaはシャトルで調査に向かう地質学者Tasaki教授の出発準備をしていた。

Sinclairは貿易交渉へ向かう途中で移動チューブを待っているTaliaに出会った。 彼女は最近Garibaldiがチューブの中で彼女を待っており、 ドアが開くといつも彼が中に居るとこぼす。 Sinclairは彼女の気のせいではというが、 ちょうどドアの開いたチューブの中にはそのGaribaldiが待っていた。 Taliaはチューブに乗らず、階段を使う事にした。

Tasaki教授のシャトルが惑星の地表に近づいたとき、 突然地表から強力なエネルギービームが放出され、 シャトルは操縦不能になった。 Ivanovaの命令でStarFury二機がシャトルを救助したが、 戻ってきた教授は明日もっと装備を整えて再び地表に向かい、 ビームの出所を調べると言った。

Sinclairの仲介によるDelennとLondoとの貿易路に関する交渉はスムーズに終わり、 LondoはこれはG'Karが居ないせいだと言った。 DelennはG'Karの彼に対する怒りは時が経てば解決すると言ったが、 LondoはNarnとCentauriの相互の憎しみはお互いを滅ぼすまで続くと断言した。 Londoが去った後DelennはSinclairに、 もし彼が正しければ未来は輝かしくないし、命には先が無く進化は望めないとコメントした。

会議から戻ってきたSinclairにIvanovaは、 Epsilon3からのエネルギービームは何かの信号らしいが誰も解読できない事を報告した。 さらに彼女は今日の地球軍のレポートの中で火星コロニーに着いての情報が欠落しており、 これは異常事態だと指摘した。
一方Delennは部屋に戻ってきて、彼女を待っていた先ほどの老Minbari人Draalに会った。 彼は彼女の師で古い友人でもあった。

Sinclairが寝る前にISNニュースを観ていると、 突然火星で武装蜂起が起こったという臨時ニュースが飛び込んできた。 激しい戦闘の映像が流れ、直ぐに現地からの映像は途切れた。 Babcomを切った彼が不安にかられて考え込んでいると、 部屋の真中に揺らめく異星人の映像が現われ、彼に助けを求めて消えた。

次の日の朝、SinclairとIvanovaは朝食を取りながら火星の状況について話していた。 Sinclairは火星の生まれだったが現在は二人とも火星には知り合いは居ない。 しかしIvanovaは、Garibaldiはより深刻に受け止めているらしいと言う。
その頃Delennの部屋ではDraalが彼女に自分がここに来た理由を話していた。 彼はMinbariでは物事が悪い方向に進んでいて人々が自分の事しか考えなくなったのを 憂いており、そのためにMinbariを離れて星の海に船出して希望を探すつもりだと 彼女に説明し、それを聞いたDelennはショックを受ける。
Garibaldiは火星への通信を試みていていたが、 政府の優先回線を使うには彼の地位は十分ではなく、 どうしても回線を開けなかった。

IvanovaはTasaki教授の一行に、 StarFuryの護衛は大気圏外までしか付けられない事を注意し、 大気圏内には入らないように警告していた。 教授は了承し、彼らのシャトルと護衛部隊は基地を離れた。
GaribaldiはTaliaと会って、自分が火星とどうしても連絡を取りたい理由を説明していた。 彼は火星で働いていたときにLise Hamptonという女性と親しくなったが、 Sinclairの誘いでBabylon5に赴任するときに彼女と喧嘩別れをした。 それ以来彼女とは話していないが、彼女が暴動に巻き込まれていないか心配なので、 彼はTaliaに火星にあるPsi Corpsのトレーニング施設の回線を使って 彼女の消息を調べてくれないかと頼んだ。 Taliaは彼がその回線の事を知っていた事に驚いた。

Ivanovaの指示を無視してTasaki教授はセンサーの感度を上げるために シャトルを惑星の大気圏に突入させた。 突然シャトルは惑星の地表からのミサイル攻撃を受け一発が命中したが、 StarFuryの援護でシャトルは何とか脱出する。 Ivanovaは彼らに、今度自分の指示を無視したら唯では置かないと厳しく警告した。
基地に戻ったTasaki教授はSinclairとIvanovaに、 ミサイル攻撃を受ける直前に撮影した高画質映像を見せた。 その結果ミサイルは惑星の地下5km以上の深さに及ぶ割れ目から発射された事が判った。 SinclairはIvanovaに、その存在とのファーストコンタクトのために 二人が地表に降りて詳しく調査する必要があると言う。

GaribaldiがZocaloに悲しげな様子で座っている所にLondoが現われ、 彼に次のような話をした。
Londoは嘗て同じように悲しげにクラブに一日座っていたら、 踊り子の一人が彼にキスして、それほど悪くないと言った。 彼はその踊り子と結婚したが、次の日にはそれを後悔し、 未だに後悔し続けている。
Garibaldiと別れて部屋へ向かう途中にLondoは、 昨晩Sinclairが見たのと同じ、異星人が助けを乞う姿を見た。

SinclairとIvanovaのシャトルはStarFuryがミサイルの囮になる隙に大気圏を降下し、 大きな裂け目に突入した。 そして二人は裂け目の奥深くにプラットフォームがあり、 そこからトンネルが伸びているのを発見し、そこに着陸した。

Taliaは火星の訓練施設の女性と通信で話していたが、 彼女はGaribaldiにこの回線を使わせる事は、この施設の存在を認め、 その場所を特定される事になるため許さなかった。 しかし彼女はLise Hamptonの名前を無事が確認された市民のリストから探す事には同意した。 彼女の話では、暴動は施設から1km以内にまで近づいており、 それはFree Marsが皆が考えていたよりずっと武装を強化して組織化していた事 を示していた。

SinclairとIvanovaは横道のトンネルを徒歩で進んでいた。 彼らは途中で異星人の死体を見つけ、 また罠が仕掛けてあるのを発見したが、無事に回避できた。 そして二人は巨大な竪穴を渡る橋にたどり着く。 竪穴には、1km以上もある巨大な機械があり、現在も稼動しているようだった。 二人は地球をはるかに超える文明の存在に衝撃を受ける。

DraalとDelennはLondoの元を訪ねていた。 彼は地球人は理解できないと嘆き、 その例として暫く前に彼が聴いた歌を引用した。
TaliaはGaribaldiに会って、 火星との連絡を取ったがLisaの名は生存者リストに見つからなかった事を知らせた。 彼は彼女が何かの事件に会った可能性を受け入れようとしなかったが、 ショックで呆然としていた。

Epsilon3では再び地震が起こり、二人の背後の通路が崩れた。 二人は先に進み、再び昨日の異星人のホログラムに出会う。 しかし今度は通路の角を曲がった所に、 本物の異星人が大きな機械のくぼみに入って立っていた。 彼は二人に、「助けてくれ、さもないと君たちの種族は全滅する。」と訴えた。
二人は異星人の男をシャトルに運び、急いで惑星を脱出してBabylon5に向かった。 SinclairはGaribaldiに、医療班を待機させるよう命じる。
Garibaldiが二人の帰還を聞いてホッとしかかったとき、 司令室のスタッフがジャンプゲートに巨大な船が現われるのを知らせた。


印象に残ったシーン、台詞

Ivanovaは常に正しい。
Ivanovaに訊こう。
Ivanovaの忠告には逆らいません。
Ivanovaは神だ。
-- Ivanovaによる、「Babylon5のマントラ」


Memo

この時点でのStarFuryは、構造上大気圏を飛行できない。 後にBabylon5にも配備される新型のStarFury(#58 Ship of Tears)は、 大気圏飛行用翼を持つ。

Epsilon3の地下にあるらしい異星の施設にSinclairとIvanovaの両方が向かったのは、 地球軍のファーストコンタクトに関する規則で二人以上の士官の立会いが必要と 定められているからである。

Garibaldiを慰めたLondoの話が本当だとすると、 彼が結婚して直ぐに後悔した踊り子というのは、 彼の三人の妻のうち誰だろうか?(#29 Soul Mates)


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