Babylon5 #46

#46 Convictions

粗筋

GaribaldiとZackはドッキングベイで二人のDraziの聖職者の相手をしている。 彼らはBabylon5にDroshallaが現れ、 この場所を祝福したと聞いてやって来たのだった。 GaribaldiはIvanovaが自分を探しに来たのを幸い、 Zackを残してその場を立ち去った。 Zackは、福を分けてもらいたいと言って制服に触ってくるDraziの聖職者に 閉口するが、近くにあった鉢植えの方が、もっとDroshallaの祝福を 強く受けていたと教えてやった。
IvanovaはGaribaldiに、間もなく基地に大混乱が起こるという 匿名のメッセージが司令室に何度も届いていた事を話す。 その直後、実際にDownbelowで爆発が起こった。 初めは単なる事故だと思っていたGaribaldiだが、 部下のMorishiとの現場調査の結果、 爆発の中心には事故を引き起こす原因が無かった事が判り、 これは爆弾テロだと断定した。

Ivanovaは、Babylon5に仲間たちと移住して、 伝道と奉仕活動をしたい、というBrother Theoの対応をしていた。 彼女は、この基地は異星人も多くまた場所も狭いと、 思い留まるよう説得するが、 彼は自分たちの教団にはさまざまな科学技術に長けている者も多く、 何でもやって基地の役に立てる、と主張する。

ドッキングベイでは、Lennierが隣のおしゃべりの地球人に悩まされながら Delennが基地に帰還するのを待っていた。 Minbariからの便が到着し、 彼女がゲートに現れたとき、再び爆発が起こった。 彼は彼女と丁度居合わせたLondoを隔離ドアの中に押し込むが、 自身は炎に巻かれ、さらに全身打撲の重傷を負う。
意識不明のまま医療室に運ばれるLennierに付き添ったDelennは、 Franklinに見通しを尋ねるが、彼にもはっきりした事は言えなかった。 事件で死亡したMinbari人の家族が来たという知らせを受けた彼女は、 変化があったら知らせるようにFranklinに頼み、医療室を離れる。

G'KarはGaribaldiを捉まえ、 この事件はCentauriによるテロだと訴えていた。 一方Londoは、これはNarnのレジスタンスによる 犯行だとSheridanとIvanovaに主張する。 しかしGaribaldiらからの報告を受けたSheridanは、 政治的背景はなく一般人を殺傷して 混乱を狙った愉快犯的な犯行という見方を強めていた。

三度目の爆発が起こり、そこで検出された爆薬の成分は、 Proxima3での爆弾事件と同じものだった。 Sheridanは、Proxima3からの船の乗船リストをチェックするように Garibaldiに支持する。 さらに彼は、愉快犯なら爆発直後の現場に姿を見せていると考え、 監視カメラの映像も調べるように言うが、 それは膨大な数だった。 IvanovaはTheoが言っていた事を思い出し、 彼らのグループに犯人を割り出すためのカメラ映像の調査を依頼する。

LondoはLennierが彼をかばって重傷を負った事に恩義を感じ、 昏睡状態の彼のベッドの横に付き添う許可を取って、 彼に色々と話しかける。 暫くして、彼は所用の為に、 すぐに戻ってくる事を約束してLennierの傍を離れるが、 移動チューブに乗ろうとすると、その中にはG'Karが居た。 彼は移動チューブをやり過ごそうとしたが、そのとき再び近くで爆発が起こり、 彼はとっさに中に飛び込んだ。
数時間後に、彼が意識を取り戻したとき、 彼はG'Karと二人きりで壊れて動かなくなった移動チューブの中に 閉じこめられている事を発見した。

Theoたちは犯人の割り出しに成功し、 Garbaldiらは犯人の整備工の部屋に向かった。 しかし犯人の男はすでに彼らが捕らえに来る事を察知して、 基地の融合炉に爆弾を仕掛け、遠隔操作の起爆スイッチを握っていた。 彼がスイッチから手を離せば、爆弾は爆発し基地は破壊される。 彼はSheridanが一人で会いに来るように要求する。

移動チューブは壊れたままで、 外の火災によって扉が熱くなって来ていた。 LondoはG'Karに、ここはひとまず争いを止めて二人で協力しようと言うが、 G'Karは協力を拒否した。 彼は、Londo自身の指令によって もしNarn人がCentauri人を一人殺せば500人のNarn人が処刑されるが、 このまま放っておけば彼が手を下さずにLondoが死ぬことになり、 こんなにうれしい事はない、と言う。 ドアの隙間から煙が入ってきて、次第に息苦しくなる中、 二人は罵り合いを始めた。

SheridanはGaribaldiに融合炉の爆弾を処理する事を命じて、 自らは爆弾魔との交渉に入った。 しかし交渉の途中で彼のコムバッチに偶然呼び出しが入り、 それに怒った犯人との格闘になる。 犯人は彼を振り切ってスイッチの手を離すが、 既に爆弾は基地の外に運び出されており、間一髪で基地は爆発をまぬがれて、 犯人は逮捕された。

移動チューブの中には煙が充満し、LondoとG'Karは息も絶え絶えになって 床に横たわって居た。 そのとき、遂にドアがこじ開けられ、救援がやってきた。 Londoは喝采を上げ、G'Karは運命を罵る。 そしてまた、二人は罵り合いを始める。

Delennが見守っているときに、Lennierは意識を取り戻した。 彼は彼女に、「Londoの命を救ったのは果たして 正しい選択だったのか判らない、 現在を救う事で、未来を犠牲にしたかもしれない事を恐れている」 と話した。


印象に残ったシーン、台詞

壊れた移動チューブの中での、LondoとG'Karのやり取りは 思わず笑ってしまう。 最後のシーンで、LondoがBabylon5に赴任したのは 必ずしも本意でなかった事が仄めかされるが、 この辺の事情はしばらく後に明らかになる。 (#50 "Dust to Dust")


Memo

DroshallaはDraziの宗教での天使に当たる存在で、 #44 "The Fall of the Night"で KoshがSheridanを救ったときに、Drazi大使は彼の姿をDroshallaとして見ていた。

LennierはDelennを出迎えるために待っている間に おしゃべりの地球人を追い払うために 「実は自分は不治の病で、 この病気は触っただけで感染する。という嘘をついて、 その後で、「お許しください」と独り言を言っていた。 もちろん、Minbariは誰かの名誉を守るため以外には決して嘘をつかない、 という設定を生かしてのシーンだ。

意識不明のLennierにLondoが話した、 「Centauri人は今、何人で電球を取り替えるか? たった一人だ。」という話は、 欧米での定番ジョークらしいが、 このヴァージョンは「落ち」がないような気がする。


前話へ 次話へ 戻る
inserted by FC2 system