SheridanとIvanovaは、ステーションの港湾組合との
新しい武器検査ルールについての交渉に臨んでいたが、難航していた。
ある男が立ち上がり、基地当局は一方的に武装して、
自分たちを威圧していると非難して、
Sheridanに武器を置いて掛かって来いと挑発する。
Sheridanは男の前に立ち、自分のPPGと男の持っている工具を取り替えて、
「私を撃ってみろ」とやり返す。
男がたじろいだ隙にIvanovaは主導権を取り返して、
交渉の次回への延期を決めた。
群集が立ち去った後、
IvanovaはSheridanが馬鹿な真似をしたと非難すると、
彼はPPGのエネルギーパックが空だった事を示し、危険は無かったと言うが、
Ivanovaは尚も不満そうだった。
その直後、彼の元にNarn人が二人来て、一人がNa'Farと名乗り、
G'Karと交代するためにここに来たと言う。
Centauri占領軍は、
G'Karがここで反Centauriレジスタンスを組織しているのを
止めさせるため、
Na'Farを彼の代わりにBabylon5のNarn人代表とするつもりだった。
Sheridanが彼に、占領を終わらせたくないのかと尋ねるが、
彼はまだその時期ではなく、
G'Karの行為はNarn人の犠牲を増やすだけだと答える。
Earhart's(士官用のクラブ)では、Garibaldiが疲れた表情のFranklinと 話をしていた。 しばらく前から気にしている女性をダンスに誘えばと言われた Franklinが、とてもそんな事は出来ないと断っている所に、 Ivanovaが現れた。 Franklinは彼女に、最近Sheridanは仕事の重圧が掛かり過ぎだというが、 そのとき医療ラボからシフトの追加要請があり、 彼はげんなりする。 しかしトイレに行って戻ってきた後、 妙に上機嫌になり、女性とダンスを始めたFranklinの様子を、 Garibaldiは疑わしげに見つめていた。
Na'FarらはLondoに面会に行くが、 Londoは彼に屈辱を与えるような言動を繰り返し、 それを彼は我慢していた。 彼らが帰った後、VirはLondoを諌めるが、 彼は聞く耳を持たなかった。
CorwinはSheridanに、異星の探査機がBabylon5に接近してきたと告げる。 その探査機は武器らしいものは積んでおらず、 Babylon5に何かの通信を送ってきた。 SheridanはCorwinに、通信の解読を命じる。
LondoはDelennを訪ね、 彼女にVirをMinbariに外交官として派遣したいと告げる。 彼女が理由を尋ねると、彼はその方がVirのためになり、 彼はここでは不要だ、と答えた。 彼女は、彼は本当はVirを必要としていると言うが、彼はそれを否定する。 結局彼女はLondoに、検討を約束した。
GaribaldiはFranklinを自室でのディナーに招き、 そこで彼が興奮剤を使用しているのではと、尋ねる。 彼は不快感を露わにし、興奮剤を使ってはいるが 依存症になっている事は否定し、 彼は差し出がましいと言うが、 Garibaldiはもし問題を抱えているなら相談してくれ、と告げる。 結局Franklinは、これ以上興奮剤を使わないと約束した。
Sheridanがバーに座っていると、隣にNa'Farの護衛のTa'Lonが座った。 彼はStreibに囚われていたときに Sheridanに助けられた恩を、自分の名誉の問題として返したいという。
CorwinはIvanovaに探査機からのメッセージの解読結果を伝えた。 メッセージは600以上の科学のさまざまな分野の質問からなっており、 24時間以内に解答すれば高度な科学技術が与えられるが、 出来なければ探査機はBabylon5ごと爆発する、という事が判って騒然となる。 問題の一部はきわめて専門的なため、地球にも解答を問い合わせる事になった。
Na'FarはG'Karに、彼のレジスタンス活動によってCantauriからの食料援助が妨害され、 その結果多くのNarn人が餓えに苦しんでいる、と指摘する。 G'Karは自分はNarnの開放の為に戦っていると怒るが、 Na'Farは今は未だその時期ではないと反論し、彼にNarn本星に帰るように求める。 G'KarはBabylon5のNarn人はNa'Farを彼の代わりとして認めないだろうと言うが、 Na'Farはもし彼が戻らなければ、 Cantauriは彼の家族を投獄するだろうと答えた。
VirはMinbariへの赴任を望まず、ここに留まりたいと主張するが、 LondoはMinbari赴任は彼にとって有益だと言う。 Virが彼が去ればLondoは一人になってしまう、と言うのに対し、 Londoは自分はいつだって一人だったと答えた。
Na'FarはG'Karのレジスタンス組織のNarn人たちに呼びかけるが、 彼らは彼がCentauriの操り人形だと言って、彼にNarnへ帰れと叫ぶ。 争いが起こりかけたとき、姿を現したG'Karが、 仲間同士で争っていてはとてもNarnの開放など出来ないと言い、 問題を解決するため自分はNarnへ帰ると宣言した。
解答期限が6時間と迫ったが、75の問題がまだ未解決だった。 その分野の専門家が休暇中で捉らず、一部の問題が解けないという地球からの 回答に怒りを爆発させたFranklinは、 ついにまた興奮剤に手をだす。 Sheridanは探査機を破壊できないかを検討するが、自爆させずに実行するのは 不可能だという結論に達した。 そんな中、港湾組合は再度の交渉を要求し、Sheridanは7時間後を指定した。
G'KarがNarn本星に帰るための荷造りをしている所にGaribaldiが現れ、 彼の話を聞いて、Narnに帰れば投獄か殺されると言って出発を止めた。 しかし彼はGaribaldiにこれまでの礼を言って、部屋を出て行った。
期限まであと3分となって、司令室は解答の送信に追われていた。 しかしSheridanは、なぜ進歩した種族がこのような形で劣った種族に 技術を提供するのか疑問を呈した。 彼は、むしろ知識を持って自分達の脅威となり得る種族を 滅ぼすための罠ではと疑い、15秒前にデータ送信の停止を命ずる。 期限が来ても爆発は起こらず、探査機は去っていった。 彼はステーションから十分な距離を置いてから、彼は保守ロボットを送って そこから残りの解答を送った。 すると探査機は保守ロボットを巻き込んで大爆発を起こしたが、 ステーションへの損害はなかった。 ほっとするIvanovaに対し、彼はこれでまた港湾組合との交渉に出なくては ならなくてがっかりだ、と答える。
G'Karがステーションを後にしようとしたとき、多くのNarn人レジスタンスが 集まって彼にここに留まって彼らを指導して欲しいと訴えた。 彼は、もし彼が留まれば自分だけでなく彼らの家族も危険に晒すことになる、と言ったが、 彼らはその覚悟は出来ていると答えた。 さらにTa'Lonも彼らに加わって彼の出発を阻んだため、彼は留まる決意をした。
LondoとVirは黙ってドッキングベイを歩いていた。 VirはMinbari行きの彼の便へ向かうとき、もう一度Londoの方を振り返るが、 Londoはうなずいただけだった。 彼は船へと向かい、Londoは歩き去った。
探査機の一件はシリーズ全体の流れとは関係ないような感じだ。 それにしても、はた迷惑な代物だ。 それに、地球の産物でないのになぜ24時間以内、なのだろう。
Franklinと興奮剤依存症の一件は、 #21 "The Quality of Mercy"での Laura Rosenの事件が伏線になっている。 彼女もまた、仕事に追われて興奮剤依存症になり、 処置を誤って医師免許を剥奪されていた。