Babylon5 #52

#52 Messages from Earth

粗筋

朝食の席で、ここに赴任して以来三年間ずっと同じメニューだと Garibaldiが盛んに不平を鳴らしていると、 隣のIvanovaに、特別料理の差し入れが届いた。 それは本物のベーコンエッグで、他の皆はびっくりする。 彼女が、この前手助けをしたMarcusからのお返しだと言い訳をして、 彼の好意をからかわれている頃、 そのMarcusはDownbelowで5-6人の男と戦っていた。 彼は敵を叩き伏せたが、彼が警護していた女性は 撃たれて怪我を負って倒れていた。 彼は彼女を医療ラボに運び、 彼女が暗殺の標的にされているとFranklinに伝えた。
ISNのニュースは、六週目に入った議会の公聴会に Clark大統領が前大統領の死にかかわっていたという証拠が 議会に提出された、と報じている。
Garbaldiは拘束中のG'Karの様子を見に行った。 彼は自分が受けた啓示について書き物をしていた。 そこにIvanovaから、会議召集の連絡が入る。

Marcusが警護していた女性はMary Kirkish博士といい、 Interplanetary Expeditionsの研究員だった。 彼女は召集された軍事委員会の席で証言を始める。

彼女らは7年前に火星のSyria Planumの地下で、 埋もれていたShadowの戦艦を見つけたが、 それに誤って素手で触れた同僚は、その場で命を落とした。 まもなく現場は地球政府によって封鎖され、 彼女は離れたキャンプに閉じ込められた。 ある晩もう一隻のShadow艦が飛来し、 埋もれていた艦をビームで掘り起こし始めた。 そして恐ろしい悲鳴のような音が響き、二隻の艦は飛び去った。 その後次々と彼女の同僚は死んだり行方不明になっていった。
この事件の時、偶然近くにGarbaldiも居て、 Shadow艦が飛び去るのを目撃していた。 その後彼は現場でPsi Corpsのバッジを拾っていた。
Kirkishはさらに、最近になってGanymedeで同様の艦が発見され、 政府がこの艦を復活させようとしている、どうしてもそれを阻止しなくては、 と語る。
彼女がMinbari政府による保護を保証されてLennierに伴われて退席した後、 Sheridanは難しい決断を迫られる。 Ganymedeへ向かえば、地球同盟軍との対決は避けられない。 結局彼は軍の制服を置いて、Delenn, Lennierだけを伴い WhiteStarでGanymedeへ向かった。 彼の不在は委員会メンバー以外には秘密にされた。 しかしその頃、基地ではNightWatchの集会が開かれ、 最近の政治危機は内外の敵によって引き起こされたものであり、 間もなく政府内部の敵性分子の一掃が始まると連絡員が話していた。 彼は隊員に、怪しい動きをしている同僚をスパイするように求め、 それを聞いたZackは、幾ら何でもやり過ぎだと反対する。 そのとき一人の隊員が、司令官は現在どこに居るのかを 誰か知っているのかと発言した。

Ganymedeへ向かうWhiteStarの指令席でうたた寝をしているSheridanに、 Lennierは仮眠室で休むように勧めた。 仮眠室で彼が、Minbariスタイルの斜めになったベッドに戸惑っていると、 横のベッドで休んでいたDelennが声をかける。 彼は、地球近くに戻るのは四年ぶりだが まさかMibariの船で帰省するとは思わなかったと言い、 士官学校の試験前に徹夜した朝、眠れない彼のために 父が屋根にホースで水をかけ続けた話をし、雨の音が懐かしいと続ける。 それを聞いたDelennがMinbari語で何か言うと、 部屋の中に雨のしずくの音がかすかに流れだした。 その音を聞きながらSheridanはDelennに手を取られ、やがて眠りに落ちた。

Babylon5では、MarcusがIvanovaにCentauri軍の動きについて報告していたが、 彼女が聞いていないのに気が付いた彼は冗談を言って、彼女を苛立たせる。 彼女は、Sheridanを危険な任務に行かせるきっかけを作った事でMarcusを責め、 さらに何もできない自分に怒りを向けている頃、 WhiteStarは亜空間から出た。
Ganymedeに着いたとき、研究施設の中ではちょうどShadow艦の内部に、 船を制御するための生体が入れられる所だった。 恐ろしい悲鳴のような異様な音が響き、艦は復活した。 しかし生体との合体に失敗した艦は制御不能になり、 Sheridanらの見守る前でGanymedeの施設はShadow艦によって破壊された。 Delennは今ならまだ勝つチャンスがある、と言い、 SheridanはShadow艦への攻撃を開始する。
彼はShadow艦を木星の大気圏に誘い込み、危険を冒しながらも 大気圧によって敵を破壊する事に成功した。 しかしそのとき、大気圏外には彼らがGanymedeの施設を破壊したと思い込んだ Omega級戦艦Agamemnonが待ち構えており、降伏を迫る。
Agamemnonは嘗てのSheridanの指揮艦で、 彼はLennierが攻撃指示を求めるのを拒んだ。 Delennの指示で、Sheridanは危険を冒して大気圏内でジャンプポイントを開き、 WhiteStarは間一髪脱出した。

彼らがBabylon5に帰還した後、 ISNは、Ganymedeの施設が異星の艦によって破壊され、 その艦もAgamemnonが破壊したと報じ、 今回の出来事を受けて、大統領が必要な措置を検討中であると伝えた。 それを聞いたSheridanは、命がけで地球を救ったのに 悪者扱いだ、と愚痴を言う。
ZackのオフィスにはNightWatchの連絡員がやってきて、 司令官がこの4日間所在不明だった事を指摘し、 彼がGarbaldiを抱き込んで政府に対する陰謀を企んでいるらしいと ほのめかす。 Zackは彼に、Garbaldiと彼とは最近ギクシャクしているが、 彼をスパイするような事はできない、と言う。 しかし連絡員の男は彼に、「友情と仕事のどちらかを選べ」と告げた。

Ivanovaの部屋にMarcusが訪ねて来て、彼の基地内での立場を表した図を 彼女に見せているとき、Sheridanから彼女に、ISNを見ろ、 という連絡が入った。 ISNはClark大統領が地球に戒厳令を施行したことを伝えていた。


印象に残ったシーン、台詞


Memo

タイトルが"Messeges"と複数になっているのは、 Kirkish博士の報告とClark大統領の戒厳令施行の二つを表しているようだ。

レプリケーター技術があるtarTrek世界とは違い、 Babylon5では生鮮食料品はわざわざ地球から運ばなくてはならない 貴重品である。 しかし卵を産む鶏くらいは、基地で飼育できないのだろうかとも思うが、 元々が軍事・外交基地であるBabylon5には、 そのような余剰のスペースや予算はないらしい。

前話でMarcusが報告を受けた 彼の「荷物」とは、Kirkish博士の身柄らしい。 どうやらGaribaldiがMarcusに、彼女を基地に連れてくるように頼んだ ようだ。

Babylon5から地球まで、最速艦であるWhiteStarでも丸二日かかる。

木星大気圏での戦いで、Shadow艦のビームが大気中の水素に引火した、 というのはさすがにおかしい。 いくら水素でも、反応する相手がなければ引火しようがないはず。 それとも、ジャンプポイントを開くと爆発するという話も含めて、 水素が核反応を起こした、という意味だろうか?


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