Babylon5 #62

#62 Walkabout

粗筋

Babylon5の隣にNarnのG'Quan級戦艦が浮かんでおり、 LondoはGaribaldiに抗議するが突っぱねられる。 この戦艦は嘗てSheridanらにかくまわれたG'Tok号で、 G'Karは艦長Na'Kalから、10隻程度のNarn艦が生き残っている事を知らされる。 Centauriへの反撃の時期を尋ねられたG'Karは、 未だ早い、今はBabylon5の防衛に戦力を提供する時だ、と答える。

Vorlonの新大使を乗せた輸送船がBabylon5に到着するが、 入港直前にスタビライザーの先端に出ていたSheridanに対して 輸送船はわざわざ近づいてきて何かのメッセージをその表面に表した。 SheridanとIvanovaに迎えられた新大使は、 部外者が居ない時に何と呼べば良いかという質問に対し、「我々は皆Koshだ。」と答えた。

Garibaldiは行方不明のFranklinをZocaloの一角で見つけた。 彼は自分が基礎論者の教えに従って「自分を探す散歩」をしていると説明し、 Garibaldiを呆れさせる。

旧Koshの部屋に入った新Koshは、部屋の壁に謎の模様を浮かび上がらせた。 (多分この模様は、旧KoshとShadowとの死闘の証拠を表していた。) 直後に会いに来たLytaに、新Koshは「失敗した」「彼のかけらを持っていない」と言い、 彼女を締め上げる。

Sheridanは尋ねてきたLytaに新Koshとの関係を尋ねられ、 「まあ何とか。Vorlonが死んだのは久しぶりで、彼らはショックを受けている。 Vorlonは失敗に不寛容だ」と答えるが、そのとき旧Koshの「何か質問かな」という声を聞いた。 Sheridanは彼女に対Shadow作戦への協力を要請する。

Franklinはナイトクラブに入り込み、女性歌手Cailynの歌に聞きほれていた。 彼は彼女の事を見つめつづけ、それに気がついた彼女は ステージが終わった後で彼のテーブルにやって来た。

作戦室での会議でSheridanは、対Shadow戦でのテレパスの有効性を確認する実験の実施を提案し、 WhiteStarに彼とLyta, Lennierが乗船して亜空間でShadowを待ち伏せする事になる。 バックアップの艦としてG'Tok号の名がG'Karから出るが、 その後のNa'Kalの反対によって、代わりにMinbariのSherlin級戦艦一隻がバックアップに回った。 また、Delennの提案で、Minbari人テレパスも連れて行く事になる。 GaribardiはG'Karを部屋に訪ね、彼らが自分たちの事ばかり考えていると、 G'Tok号を出動させなかった事を非難する。

亜空間で待機するWhiteStarにShadow艦の出現の知らせが届き、 WhiteStarは出撃するが、Shadowの戦艦を見てLytaはパニックを起こしてしまう。 しかしSheridanに激励されたとき、彼女は再びKoshの存在を感じ、 Koshを殺したのがShadowである事を知って一転、復讐の念に燃えて Shadow艦の動きを止め、WhiteStarの総力攻撃でShadow艦は破壊された。 しかしLytaは彼らが援軍を呼ぶ事を阻止できなかった。
ジャンプエンジンが使えないWhiteStarの前に、4隻のShadowの戦艦が現れる。 バックアップのMinbari艦が現れるが、3名のテレパスでは全てのShadow艦を 止められず、Lytaは力を使い果たしていた。 そのとき、さらにジャンプポイントからG'Karの乗ったG'Quan級戦艦が出現し、 Shadow艦を攻撃、WhiteStarとの共同攻撃で破壊する。 さらに惑星連合の艦も続々と出現し、残りのShadow艦は逃走した。

FranklinはCailynの部屋で彼女と話し込んでいた。 彼女は彼が医者だと知って強い鎮痛剤を求めたが、彼は彼女が薬物依存になっているのに 気がついていたのでそれを拒んだ。 二人はベッドで眠りについたがふと彼が気がつくと彼女は傍に居ず、 鎮痛剤の瓶を掴んで床に倒れていた。
医療室に彼女を運んだ彼は、同僚の医師から彼女はもう半年の命で、 薬物中毒ではなく痛みの発作のために倒れた事を聞かされた。

Babylon5に戻ったSheridanらを、新Koshが待っていた。 Lytaは彼に、「もしかすると私ではなく別の誰か(Sheridan)が Koshのかけらを持っているかも」と告げた。


印象に残ったシーン、台詞


Memo

B5に赴任してきた新Koshは、旧Koshとは気密スーツの色や形が異なっている。 あれでは「ダブル」の役目を果たせないのでは?彼のスーツはむしろ "War without End Part1" でのMinbariに居たVorlon人のそれと同じように見えるが、偶然だろうか?
なお、新Koshは小説等では"Ulkesh"と呼ばれている。

歌手のCailynに2年ほど前に不治の病の診断を下したのはDr.Kyleだと言っているが、 彼はほとんど3年前の"Gathering"の直後に地球に呼び戻されている。 これは矛盾ではないのか?

Na'KalはShadow艦とNarn艦隊との 交戦記録を見た、と言っている。 その記録は誰が記録したものだろうか?

今回の実験で、Shadow艦を破壊したのは、 1. Whitestarの艦首砲による総力攻撃と、 2. NarnのG'Quan級戦艦とWhiteStarによる共同攻撃。

最終盤にジャンプポイントから現れたG'Quan級戦艦は、 G'Tok号とは違う艦か?G'Karは「これはG'Tok号ではない」と言っているが、 吹き替えのミスの可能性もある。もし別の艦なら、 二隻以上のG'Quan級戦艦が生き残っている事になる。

Lytaに対する新Koshの厳しい振る舞いや、彼女が「Vorlonは過ちに対して 寛容でない」と言った事は、Vorlonが善ではなく、秩序の勢力である事の 一つの表れだろう。

新Koshの、「我々は皆Kosh」という発言の真意は何か。 単純に、Vorlon人全体の人口はかなり少なく(数千程度?) 実際に全てのVorlon人がKosh一族である、という事かなと考えていたが、 わたるママさんから、"Kosh"はVorlon語で"Mr."に対応する敬称なのではという アイディアがあった。 確かにこれでも意味が通るようだ。


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