Babylon5 #66

#66 Z'ha'dum

粗筋

Delennは眠っているSheridanの傍らに座り、彼の寝顔を見守っていた。 彼女は微笑む。

(Delennの内的独白:)
地球人の諺では、「過去とはプロローグだ」と言うらしい。 Delennの独白は続く。
Minbariでは男女が親しくなると、共に三晩過ごすのが伝統なのです。 男性は眠り、女性は彼を見張る。 リラックスすると本当の顔が現れるからです。
Delennは立ち上がって、机の上のSnowglobeを取り上げる。 彼女が雪を降らせて眺めていると、突然部屋のドアが開いた。 現れた女はSheridanの妻のAnnaと名乗り、 動揺したDelennは持っていたSnowglobeを取り落とした。
Minbariでは、別の諺がある。 「過去はときには未来にもなり得る」と。
目覚めたSheridanも自分の目を疑い、 急いで部屋を出て行こうとするDelennを止めようとしたが、 Annaに制止された。
彼は彼女が死んだと思っていたと言うと、 彼女はDelennが彼女が生きている事を彼に伝えなかったと、逆に驚いた様子を見せる。 彼女は彼を一人のままにしておいてすまなかった、しかし今、彼の元に戻ってきた、と言い、 さらに彼がDelennに色々吹き込まれて自分の正体を疑っているのは理解できるから、 どんなテストでもしてくれ、と告げた。 そして、自分がここに来たのは、彼に説明をするためで、 自分と一緒にZ'ha'dumに行くように求めた。

G'Karは武器倉庫でIvanovaに会い、彼女の依頼通りに Gaimから大量の核融合爆弾を入手したと伝えた。 Ivanovaの計画では、これを次のShadowの攻撃を待ち伏せする機雷として使うつもりだった。

Sheridanは医療ラボでFranklinにAnnaの検査結果を聞いていた。 Franklinは彼女は実際に全ての検査結果がAnnaの記録と一致しており、 本人に間違いないと告げ、彼に彼女が帰ってきて嬉しくないのですかと尋ねた。 彼はこれまで彼女の死を受け入れてそれを乗り越え、Delennと出会った今、 事態は複雑だと、答える。 Franklinは、Annaのうなじの後ろに幾つかの傷跡があり、それが何か判らないのが ちょっと引っかかるとも言った。

SheridanはオフィスでDelennにあれは本当のAnnaか尋ねるが、彼女は判らないと答える。 彼は、Annaが死んだと確信がなかったのなら、 なぜKoshと彼女は彼にZ'ha'dumの映像を見せ、彼女の死を信じさせようとしたのか、 と彼女に詰め寄る。 彼女は、Z'ha'dumへ行った者は、Shadowの言う事を聞かなければ決して生きて帰れない、 だからAnnaは死んだと思っていた、と答えるが、 彼はAnnaがShadowの言いなりになった、という考えを受け入れようとしなかった。 そして彼女に、なぜAnnaが生きている可能性があると彼に言わなかったのか 問い詰める。 すると彼女は、「そうすればあなたは彼女を探しにZ'ha'dumへ行こうとしたでしょう、 それを私たちは恐れたの」と告白した。
彼は「Koshと君とではなく、君が恐れたんだろう!」と激しく反応し、 「どこかでまだAnnaが生きているのではという思いを振り切って、 これまで君を信じて大切に思い、愛し始めていた。 そして君との将来を思い描いてきたのに!」と叫ぶ。 自分は本当に彼女が生きていると知らなかった、 Z'ha'dumはShadowの本拠地で、そこから帰ってきた者は皆以前と変わってしまう、 と言うDelennに対して、 彼は「君は私に選ぶ権利を与えないのか、君はなおも私に信じろというのか?」 と叫んで出て行こうとした。 Delennがなおも、「John, あなたを愛している! たとえあなたが私のこれまで言ったことを すべて疑ったとしても、これだけは信じて!」と叫ぶが、 彼は答えずに彼女を置いて出て行き、彼女は力なくベンチに座り込んだ。

LondoとVirはZocaloのバーに座っている。 VirがLondoが荒れ気味の理由を尋ねると、彼は皇帝の相談役として本国に召還されたと言う。 彼の考えでは、これは昇進ではなく、皇帝が自分を恐れて監視下に置くためだった。
そのとき、見知らぬ地球人の男が現れ、彼に「共通の友人」からのメッセージを伝えた。 それは、死にたくないなら急いでこのステーションから立ち去るように、 というものだった。

医療ラボではFrankilnがAnnaの検査結果と、Shadowの武器として捕らえられていたCalorynとの それを照合していた。 彼はAnnaのうなじの後ろの傷跡と、Calorynが付けられていた装置の位置とが一致する事に 気がつく。
SheridanはAnnaに、彼がいっしょにZ'ha'dumに行くための条件として、 彼女がそこでこれまで何をしていたのか、詳しい説明を求めた。 彼女の説明は次の通りだった。

数年前に、IPXは火星で未知の宇宙船 を見つけた。 それは掘り出されたときに救難信号を発信し、三日後に仲間の船がやってきてその船と いっしょに飛び去ったが、彼らはその前に船に発信機を取り付けていた。 そしてその船を追ってIcarusがたどり着いたのが、Z'ha'dumだった。
Z'ha'dumで彼らはShadowと友好的に接触したが、 事故が起こって多くのクルーが犠牲になり、通信設備も破壊された。 生き残った彼女達は、Shadowの事を黙っている代わりに彼らの技術を研究させてもらった。 その技術は人類を一万年分も進歩させるだろう。
彼女は彼に自分が死んだと思われたくなかったが、彼はいつも個人よりも地球が第一だと 言っていたし、Z'ha'dumでは時の流れ方が他と違う、 そして彼が彼女と一緒にそこに行ってくれれば、Shadowは彼に全てを説明するだろう、と言った。 彼女の意見では、彼はこれまでKoshやDelennらに惑わされていたので、 もう真実を知るときだった。
彼は彼女とZ'ha'dumへ行く事に同意した。 しかし彼はそういいながら、テーブルの上のFranklinのレポートにそっと目を通していた。

Sheridanは部屋に入ってきたGaribaldiに、WhiteStarのMinbari人クルーにも 基地のセキュリティーチェックを受けさせるよう指示した。 そしてさらに彼にある命令書を渡す。 それに目を通したGaribaldiはショックを受けるが、 Sheridanは何も聞かずに秘密裏に実行するように命じた。

Sheridanは一人でZ'ha'dumへ向かう準備をしていた。 彼はPPGを装填し、さらに予備のPPGも持った。 そのとき彼はKoshの、「Z'ha'dumへ行けば、君は死ぬ」という声を聞き、 鏡の中にKoshの姿を見た。 振り返ったがそこには誰も居ず、彼は再び鏡の中の自分自身を暫く眺め、 それから通信スクリーンに向かって、Delennへの時差メッセージを記録し始めた。

SheridanとAnnaは二人だけでWhiteStarに乗り込んだ。 彼は彼女に、これまでずっと観察してきたから一人で操縦できるといい、 船はZ'ha'dumへと発進した。 亜空間の中で、彼女はこの船はVorlonの技術が使われているから他の船で来るべきだったという。 彼女によると、ShadowはVorlonに関係するものに触れると死ぬと信じているという。 彼は、それならこの船は軌道上に残してシャトルで降りよう、と言った。

Babylon5では、Franklinが通路でIvanovaをつかまえ、 司令官がなぜ出発したのか、また彼は自分の報告書を読んだかどうか知っているか尋ねた。 彼女は彼が何の話をしているか判らなかったので、 彼はAnnaについての彼の発見を説明し始めた。

Z'ha'dumについた二人は酸素マスクをつけて地上に降り、そこにある建物のなかに入った。 彼女の指示に従い、彼もマスクを外し、PPGを渡した。 彼女はこの建物は自分達の為に用意されたものだ、という。 通路には幾つものドアが並んでおり、Sheridanはその一つを開けようとしたが、 Annaがそれを遮って別のドアをノックすると返事があり、 中に入ると二人の男がいた。 一人は老人で、もう一人はMordenだった。
老人はSheridanが名前を尋ねると、彼はそれは重要ではないといい、 さらに問う彼に、逆に世の中の色々な事は誰が決定しているのか尋ねた。 彼がそれは判らないと認めると、老人は、 自分は彼らと同じ仲間だが、部門は違う、いわば中間の人間だと思ってくれ、 名前はJustinだ、と答えた。

Babylon5では、DelennがSheridanからの時差メッセージを受け取っていた。

「Delenn, 君がこのメッセージを受け取った時、私はAnnaとZ'ha'dumに居る。 それを聞いたときの君の反応は手にとるように判るが、他に選択はなかった。 君といっしょにBabylon4に行ったとき、私は一瞬未来に行っていたんだ。 我々は戦争に勝ったが、Centauri Primeは荒廃してしまっていた。 未来の君は、この未来は変えられないと言い、また決してZ'ha'dumには 行くな、と私に頼んだ。 しかし私は疑い出したんだ、その未来で起こった事は君の警告を聞いた結果で、 もしZ'ha'dumへ行けば、Centauriの没落を防ぎ、Shadowとの戦争を終わらせられるのではと。 私の望みは、君といっしょに生きる事だ。 君の言った通りになってしまった、けれど私にはより大きな使命がある。 だから、私は行く、たとえそれが罠だと判っていても。」

Z'ha'dumではJustinが説明を始め、MordenとAnnaもそれに加わった。

100万年以上昔、この銀河には幾つのも巨大な文明がひしめき合っていた。 その後彼らの多くは銀河の外に出て行ったが、 二つの種族をより若い文明を導き育てるための羊飼いとして残していった。 それがVorlonとShadowだった。 Vorlonは秩序の勢力で、若い種族に対して両親の様に接し、 彼らが行儀よく振舞うように躾ようとした。 一方、Shadowは競争こそが進化を生み出すと考えた。 二つの種族は戦い、多くは死に絶えるがそれによって生き残った方は進歩を遂げる。 これによって、次の世代はより強くなり改善されてゆく。

Banylon5の周囲に突然三隻のShadow艦が出現してステーションを包囲した。 Ivanovaは非常警報を発し、全StarFury中隊が発進したが、 Shadow艦は攻撃はせず、何かを待っている様子だった。

Justinらは話し続けた。

地球の6000年に渡る歴史において多くの戦争や残虐行為がなされたが、 その結果として人類は進化し、現在の地球がある。 VorlonとShadowとは長い間互角と見なされてきたが、 最近になってVorlonは自分たちの方法が正しいと信じ込み、 Minbarのような他種族の支持を取り付けた。 そして彼らは若い種族の進化にも干渉を始めた。 Vorlonは相手の目に写る自分たちの姿がよいイメージを与えるように、 他種族を操作している。 さらに遺伝子レベルでも彼らは進化に干渉をして、 多くの惑星でテレパスを自分たちの兵器とするために生み出した。 幸いShadowの方が先に地球のテレパスに接触し、Psi Corpsの助けを得た。 Shadowは地球人の可能性を高く評価しており、この戦争が終われば、 地球はより高いレベルへと進化を遂げられる。 それを邪魔しているのがSheridanである。 従って彼が邪魔を続けるなら、彼をサポートする組織を破壊する。

Babylon5ではGaribaldiもまたStarFuryで発進するが、 Shadow艦は静止して何かを待ち続けている。 IvanovaはDraalに連絡しようとするが、通信は妨害されていた。

三人のSheridanへの説得は続く。

異種族間の戦いが進化を生むのに、Sheridanが彼らを団結させてそれを阻んでいる。 彼の成し遂げた事は偉大だが、その結果より大きな進化の可能性が失われている。
Sheridanはそれなら自分を殺せ、と言うが、Justinはそうすれば彼は殉教者になって 代わりの者が現れる、だから彼をここに呼んで自分たちの立場を説明し、 理解を求めたのだ、彼が考えを変えれば、他の者もそれに従うと言った。 Sheridanは、そうしなければAnnaと同じ目にあわせるのか、とずばりと返して 三人は顔を見合わせた。 彼は、Annaはもとの彼女と同じように見えるが、人格は違う、 自分が嘗て愛したAnnaは、決してそんな考えに賛成しない、と言い切った。 Justinがそれを認め、五年前に彼女は全く同じ選択を迫られ、 選択を誤った、というのに、彼はAnnaをShadow艦の中に組み込んだだろう、と言い、 彼女の傷跡の件を指摘した。 Justinは、確かに彼女を一旦は船に接続したが、Sheridanとの関係を知ってすぐに外した、 しかし一旦組み込まれたら元には戻れない、と全てを認めたとき、 Sheridanの後ろからShadowが入ってきた。 Justinは彼に、すぐ君もおなじ運命になる、 と言ったときSheridanは振り向き、 隠していたPPGを抜いてShadowに向けて撃ち始めた。

G'Karが司令室に入ってきたので、 Ivanovaは彼の核融合爆弾を外のShadow艦に使えないか尋ねた。 彼はそうすればBabylon5も爆発に巻き込まれると言い、 さらに二発の爆弾が行方不明だと彼女に告げた。 それを聞いて彼女は驚愕する。

血まみれになったSheridanは岩だらけの通路を抜け、Shadowの都市を見下ろすバルコニーに出た。 下を見ると、巨大な深淵が見え、上には外の大気を遮断する半透明のドームが見えていた。 彼は上空のWhiteStarに信号を送り、WhiteStarは爆弾を起動して惑星への降下を始めた。
彼を追ってきたAnnaは、もう逃げ道はない、戻りましょう。 自分はAnnaの分身で、彼女はもう戻らないが、同じようにあなたを愛せる、と呼びかけた。

Babylon5では、Delennが彼の残したメッセージの最後を聞いていた。 「最後の君の言葉を聴いていたよ。君を愛している、Delenn・・・、 さようなら。」 彼女は画面の彼に触れようとするがメッセージは終わり、彼女はその場に泣き崩れた。

彼はWhiteStarがこちらへ向かってくるのをドーム越しに確認し、下の巨大な深淵を見た。 そのとき、心の中でKoshの声がした。 「飛べ、今すぐ飛べ!」 Annaとその後ろからShadowが近づいてくるのを見て、彼はバルコニーの縁を乗り越え、 下の深淵に向かって飛び込んだ。 Annaが駆け寄って深淵を見下ろしているとき、 WhiteStarはドームを突き破り、そこで大爆発が起こった。

Babylon5を包囲していたShadow艦は突然飛び去って姿を消したが、 GaribaldiのStarFuryはShadow艦に飲み込まれた。 司令室では何が起こったのか判らなかったが、 G'Karは彼らが去ったのは彼らがもはや我々を恐れていないからだと示唆する。 それを聞いたIvanovaは、「彼が死んだ」と表情を凍らせてつぶやいた。

以下、G'Karのナレーション。 画面では、Delennと彼女に代わったLennierがろうそくに祈りをささげている。

それは地球年2260年の暮れ、戦争は休戦を迎えた。 思いもよらず、突然に。 そして今、 我々を取り巻く全ての宇宙はあたかも固唾を飲んで様子をうかがっているかのようだ。 全生命体が変遷の時を迎えたかのようだ、もしくは啓示の時かもしれない。 その両方のような気配すら感じられる。

司令室で、IvanovaはCorwinに司令官についての情報を尋ねるが、 彼は手を尽くしたがWhiteStarも応答しないと答える。 さらに、GaribaldiのStarFuryが基地に帰還していない事も報告し、 それを聞いたIvanovaはさらに顔を曇らせる。

G'Karの独白は続く。 背景には亜空間を飛ぶShadow艦、その中にはGaribaldiのStarFuryが見える。 破壊されたShadowの都市の廃墟の上空にShadow艦が集まっている。

G'Quanは言われた、我々が戦った相手よりさらに深い暗闇がある、それは道に迷った魂の闇だ。 我々が起こした戦争は力や主権に対する戦いではなく、カオスと絶望に対する戦いだ。 肉体の死より大きいのは、希望の死であり夢の死である。 だがそのような危機にあっても、我々は決して降伏しはしない。 未来は我々の周りにあるのだ。 変遷の時が訪れるのを待ち、そして啓示の時に生まれるのを待っている。 その未来の姿や行く末を知る者は誰も居ない。 ただ判っているのは、未来が痛みの中に生まれるという事実だけである。


印象に残ったシーン、台詞

"It was the end of the Earth year 2260, and the war had paused, suddenly and unexpectedly. All around us, it was as if the universe were holding its breath - waiting... All of life can be broken down into moments of transition or moments of revelation. This had the feeling of both... G'Quon wrote, 'There is a greater darkness than the one we fight. It is the darkness of the soul that has lost its way. The war we fight is not against powers and principalities, it is against chaos and despair. Greater than the death of flesh is the death of hope, the death of dreams. Against this peril we can never surrender. The future is all around us, waiting, in moments of transition, to be born in moments of revelation. No one knows the shape of that future or where it will take us. We know only that it is always born in pain."
-- 最後のG'Karによるナレーション(英語)

今回もまたDelennがらみの場面がすばらしい。 始めにAnnaと対面した時の彼女の慌てぶりは、この場面だけを切り出し見ると結構笑えるが、 もっと深刻な、Sheridanに一方的に非難される場面、 そして彼からのメッセージの場面は、 彼をいかに深く愛しているかを見事に表現している。


Memo

夢で予言された「間に立つ男」とは、Justinだった。

こう断言してしまったが、違う可能性がある。 (#68 "Whatever Happened to Mr. Garibaldi?"のMemo参照)
しかし彼は何者か? Sheridanと対等という事は、Shadowによって選ばれた彼らの代弁者という事だろうが、 本当に人間なのか?

JustinによるShadowの立場の説明は、基本的に嘘ではないように思う。 VorlonとShadowの両方がバランスしている事が必要なのだ。 結局、VorlonとShadowとのどちらが正しいかではなく、 どちらがより良いかの問題だ。

Z'ha'dumの近辺にはジャンプゲートが存在するのだろうか? もしないのなら、Icarusはどうやってそこに到達したのだろう。 確かにその任務から考えて、Icarusはジャンプゲートを使わずに 遠方の惑星へ行く手段をもっていると思われるが、 大きさから見て、ジャンプポイントを作れるとは思えない。

前回多くの苦しみを乗り越えて、 やっとSheridanと結ばれる寸前までいったDelennだが、 彼女の立場は暗転する。 確かに彼が責めたように、彼が自分の元を去る事を恐れて、 Annaが生きている可能性を指摘しなかったという事はあるだろう。 それにしても、彼女の悲しみはあまりに大きい。

Delennが(新たな姿で)初めてSheridanの前に現れたのは、 彼が妹から妻のAnnaの最後のメッセージを受け取ったのと 同時期だった。 この事は、Sheridanをめぐる二人の女性DelennとAnnaとの対立を 暗示しているのかも。 AnnaはShadowの手先と化してSheridanの前に再び現れ、 対するDelennは光を象徴する。

Shadow艦がBabylon5の周りに現れたとき、 Minbari艦を含む護衛船団はどこに行たのだろうか?

未来のDelennが言った「Z'ha'dumへは決して行かないで」という言葉を聞いた結果が あの未来になった、というSheridanの解釈は無理がある気がする。 普通に考えると、彼がZ'ha'dumへ行った結果があの未来で、 Delennは止められなかった自分を悔やんでいる、と思われるのだが。 ただ、今回の彼の解釈が正しければ、行った結果あの未来は変わり、 Delennが示唆していた彼の変貌も起こらないのかも知れない。

上の注: 映画"In the Beginning"の最後は彼が見た未来が実現している事を示唆している。 とするとやはり彼がZ'ha'dumに行った未来があれだと言う事になってしまう。 ただし、この映画自体が彼が未来を変える前の可能性の未来だ、という可能性はある。

SheridanがAnnaについて言った、「記憶は完璧で、DNAも一致する、しかし人格が違う。」 という言葉は、Taliaの運命を思い出させる。 SleeperプログラムとShadow艦には、実は基本的に同じ技術が使われているのかも。

SheridanとAnnaの乗ったシャトルがZ'ha'dumの上空を飛行して行くシーンで、 シャトルが飛び去った後に、地表にShadow艦の影が落ちている。

ここまでシリーズを観て、このシリーズは (良い意味で)SFの体裁をしたファンタジーだと感じた。 「指輪物語」にかなり近いのでは。

Sheridanのメッセージの中で、彼が言っていた「私の願いは、君と共に生きることだ。」 という台詞は、嘗てMordenが「あなたの本当の願いは?」という質問を 思い出させる。

GaribaldiがSheridanにWhiteStarのMinbari人乗員の事を話すときに、 「Delennが保証人ですから」と、Delennの名を呼び捨てにしていた。 これまでは、「Delenn大使」と言っていたような気がするが。

SheridanがGaribaldiに極秘扱いで頼んだのは、 WhiteStarにG'Karの用意した核融合爆弾二発を設置する事だった。 従ってGaribaldiがSheridanとAnnaをドッキングベイで見送るシーンで、 彼は司令官が戻ってこない事を覚悟していた可能性がある。


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