Minbari本星の大きな滝の傍にある寺院の中で、 RangerのリーダーRathennはEntil'Zhaと呼ばれる人物を呼び止めた。 彼は言い伝えに従って900年以上封印されてきた箱を開けたら これが出てきたと言い、Entil'Zhaに手紙を渡す。 その手紙の表には"Jeffrey David Sinclair"と書かれており、 Entil'Zhaと呼ばれていたのは、Sinclair大使自身だった。

Babylon5では、Secter14からの救難信号を受け取る。 そこは以前にBabylon4が 現れた宙域で、 それ以来は宇宙船の航行は禁止されていた。 その音声信号はIvanovaの声であり、 Babylon5が攻撃を受けているという内容だった。

Sinclairは手紙の内容については説明しないまま、 RathennにRangerの指導を託してBabylon5へと向かう。 彼を見送ったRathennが、彼にはもう二度と会えない気がする、と呟くと、 傍に現れたVorlon人は 「彼は閉じられた環だ、始まりへと戻ってゆくのだ」と言うが、 その意味を尋ねるRathennには答えようとしなかった。

謎の救難信号のコードを調べた結果、確かにBabylon5のIvanovaからの ものだと確認される。 Ivanova本人はそんなはずはないとSheridanに言うが、 Garibaldiは未来のBabylon5からの信号かもしれないと主張し、 StarFuryで調査に向かう。
彼が出発するのと同じ頃に、SinclairがBabylon5に到着し、 入港整理をしていたZackに迎えられた。 Delennの部屋に入ってきたLennierは、 明かりの消えた部屋の片隅で蝋燭を点していた彼女に、 Sinclairの到着を知らせる。 もっと先ならば良かった、彼は友達よ、と言う彼女にLennierは、 それでもやり遂げなくてはならない、 そうしなければ未来はうすなわれる答えてと彼女を励ます。 立ち上がって部屋を出て行くDelennの机には、 Sinclairが受け取ったのと同様の彼女宛の手紙が置かれていた。

Vorlon参戦以来 鳴りを潜めているShadowの動きについて Sheridanが作戦室でMarcusと話していると、 やって来たDelennが今直ぐにもう一人と共にWhiteStarに来てくれと告げる。 そのもう一人とは、直後に作戦室に入ってきたSinclairだった。 そのとき、Secter14に向かうGaribardiからSheridanに、 Epsilon3からのタキオン放射によって、 時空の亀裂が広がっているという連絡が入った。 この通信の間、SinclairはわざとGaribardiの視野の外に出ていた。 WhiteStarでSecter14へ向かう、と言うDelennにSheridanは、 タキオン放射が出ているEpsilon3へと向かうべきではと言うが、 だから今行かなくてはならないのですとDelennは答えた。
その頃、Epsilon3の地下にあるGreatMachineの渡り通路に立ち、 下を見下ろしていたZathrasが首を振りながら、 機械の調子がよくない、自分が心配した通りにこれでは不安定だと、 隣に居る同じ姿の仲間に言っていた。 Draalに知らせようと言う相手に、 彼はMachineの制御に専念しているから今は駄目だとZathrasは答える。

Sheridan, Ivanova, Marcus, LennierとSinclairを連れて WhiteStarのブリッジに来たDelennはSinclairに、 「私を信じている?」と尋ね、 彼の信頼を確認してから一同に、 Grey評議員しか見ることが許されなかった驚くべき映像を見せる。
千年前のShadowとの戦争の終盤、 Minbariの拠点だった宇宙ステーションは破壊され、 Minbari-Vorlon連合は劣勢に立たされていた。 そのとき、新たな巨大ステーションが突然現れる。 その映像は、Babylon4に他ならなかった。
Babylon4を盗んだのはMinbariだったのか、というSheridanを制して、 DelennはGreatMachineに記録され、 Draalから送られてきた別の映像を見せた。
6年前、稼動直前のBabylon4にShadowの小型船団が近づいていた。 ShadowはBabylon4が千年前に現れた基地である事に気づき、 破壊を試みたのだが、それを阻止したのはWhiteStarだった。 すなわち、Babylon4の破壊を阻止するために これから6年前の過去に戻らなくてはならない、 そうしなければBabylon5自身も破滅する、と彼女は一同に告げる。 未来からのIvanovaの救難信号も、その有り得べき未来からのものだった。

Secter14からのGaribaldiの報告に対しSheridanは 「現在WhiteStarでSecter14へ向かっているが、君はBabylon5へ戻れ」 と命ずる。 これはSinclairの要請によるものだった。 Lennierから、Epsilon3から追って来る船がある、という報告を受け、 Delennはその船の収容を命ずる。 乗っていたのはZathrasで、Sinclairは彼を見て 2年前にBabylon4に現れた謎の異星人だった事に気づく。 Zathrasが持ってきたのは、時空を超えるためのエンジンに取り付ける部品と、 時空を彷徨わない錨の役を果たすタイムスタビライザーだった。

GaribaldiのStarFuryとすれ違い、遠ざかって行くのを見ながら、 Sinclairは嘗て見たBabylon5破滅のシーンを回想していた。 そして、「いや、そうはならない、そうさせてたまるか。」とつぶやく。

Babylon5に戻ったGaribaldiはZackからSinclairが彼の留守中に来て、 WhiteStarで出かけた事を聞き、自室で彼からのメッセージを探す。 パスワードを割り出してやがて現れたメーセージの中で、 Sinclairは彼に、「さようなら、旧友よ、私はBabylon4から戻れない。 君に会わなかったのは君を同じ運命に会わせないためだ」という。

Secter14の時空の亀裂に入り6年前に戻ったWhiteStarは、 Shadowの小型船の運ぶ核融合爆弾を破壊するが、 至近距離での爆発による衝撃で Sheridanのスタビライザーが壊れ、彼はどこかへ消え去る。 ショックを受ける一同だが、Sinclairが代わって指揮をとる事になる。 彼はSheridanを失ったショックで立ちつくすDelennにMinbari語で声をかけて、 同じく爆発の衝撃でセンサーが故障中のBabylon4に潜入する。

WhiteStarから消えたSheridanは、 気が付くと髪の白くなり玉座に座ったLondoの前に 引き立てられていた。 Londoは「暗黒の縁からようこそ」という。 彼の見せたものは炎を上げて次々と建物が燃え上がる Centauriの首都の様子だった。

Babylon4の核融合炉に時間移動装置を取り付けるため、 IvanovaとMarcus, SinclairとDelennは二手に分かれ それぞれ別の通路を進んだ。 「地球人はなぜ無謀な事をする時にいつも覚悟を尋ねるのです?」 と尋ねるDelennに、 Sinclairは「それが伝統だからだ」と答えた。

"It must be done, or the dream will die, and countless others will die with it."

「それでもやり遂げなくてはなりません。 そうしなければ夢は死に、無数の人々の命が失われます。」
-- 「彼は友達よ。」と言ったDelennに対し、Lennierが。

SinclairはGaribaldiの乗ったStarfuryを万感の思いで見送りながら、 過去のシーンを回想する。 一つは"Babylon Squared"での 自分のタイムフラッシュのシーン、 もう一つは"Signs and Portents" の最後でLadiraから見せられた Babylon5が爆発するシーンである。

前話の "Interludes and Examinations"あたりから、 Delennに対するSheridanの言葉使いが微妙に揺れている。 「君」で呼びかけてみたり、一方では「ですます」で話してみたり。 これは実際に彼が彼女との距離の取り方を測りかねている事の現われと 解釈すべきだろう。
「彼女が自分に非常な好意を持っていることは疑いないが、 それは愛なのかどうか?」
彼女はMinbariの大使という身分であり、また文化が異なっている以上、 うかつに判断して軽率な行為に出ては、外交上の問題になるばかりか、 対Shadowの同盟にひびが入らないとも限らない。 彼はそのように考えて迷っているのだろう。
一方Delennの方は、後の"#75 Atonement"での発言からすると、 何の迷いもなく彼との愛に突き進んでいるようだ。

SinclairがBabylon5司令官から在Minbari大使になってからわずか2年弱で Ranger組織を作り上げたとするのは不自然では？ おそらく、 もっと以前からDelennと彼女の命を受けたRathenn, さらにはVorlonによってRanger組織の根幹は作られていたのだろう。

1000年前の戦争の映像には、Shadowの戦艦の姿がはっきりと写っていた。 これは彼女が"Matters of Honor"でEndawiとSheridanに 言った事と矛盾するのでは？

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