SheridanらはShadowと戦うためにテレパスを募集するが、なかなか参加者が現れない。 そのためIvanovaは放浪中のFranklinを探し、彼から嘗て彼が組織していた 未公認テレパスのデータを入手するが、彼にはこれ以上自分を探すな、と言われる。

Grey16区でセンサーの異常を調査していた作業員が床下に引きずり込まれ、行方不明になった。 調査に向かったGaribaldiは、16区と17区の間にもう一つの階層が隠されている事に気づき、 真のGrey17区に調査に入るが、小人の人形の目から飛び出した注射針によって、 沈静剤を打たれて気を失う。 気づいたとき、彼はカルトグループの一団に囲まれていた。 カルトのリーダーは彼に、「宇宙はそれ自身で生きており、 人間の最終目的は、その宇宙と一体化することである」と主張する。 隙を見てGaribaldiはリーダーを拉致して逃げ出すが、 彼らの言う「宇宙と一体化する方法」とは、凶暴な怪物Zagに食われる事だった。 Garibaldiは持っていた古い拳銃の弾を使ってZagを殺し、 Grey17区から脱出した。

一方、Minbari本星を訪れていたDelennは、RathennからSinclairの遺品を受け取り、 彼に代わってRangerの指導者Entil'Zhaに就任するように要請された。 彼女はBabylon5に戻ってからSheridanの意見も聞いた後、要請を受け入れるが、 その直後にNeroonが現れ、Rangerの指揮権を戦士カーストに渡すように彼女を脅迫する。 Delennからそれを聞いたLennierはMarcusに相談し、 彼にNeroonをEntil'Zhaの就任の儀式が終わるまで足止めするように頼む。

儀式が始まる直前に、Delennに会いに向かうNeroonをMarcusが呼び止め、 決闘の儀式を申し込んだ。 Marcusは善戦するが力及ばず、肋骨を3本折られて床に倒れるが、 それでも降伏せずに「その人の為に生き、その人の為に死ぬ」とNeroonに言う。

就任の儀式が無事に終わりかけた頃、Delennの前に再びNeroonが現れるが、 彼はMarcusが異星人の彼女の為に命をかけて戦った事から、 自分の負けとDelennのEntil'Zha就任を認めて立ち去る。
瀕死の状態のMarcusを見て衝撃を受けるDelennを、 「あなたは自分の引き受けた地位の重さを十分に理解されていないようだ、 彼らはあなたのために生き、あなたのために死ぬのだ」とLennierは諭す。

Lennierは「NeroonがGrey評議会の一員なのにDelennを脅迫するなんて信じられない」 と言って、Grey評議会が彼女によって 分裂解散させられた事を知らなかったような口ぶりだったが、 直後のDelennの言葉、「評議会は既に存在しない」には全く驚いていない。 実際には評議会の消滅は、多くのMinbari人にとって周知の事実なのだろうか？

Neroonの言葉によって、Rangerは既に1000年前にValenによって創設されていたが、 最近までは活動していなかった、という事が判る。 これは、"War without End"での疑問を部分的に解決する。

今回のEntil'Zha就任の儀式の最後(Neroonが現われる直前)に、 Delennは初めてIsil'Zhaを胸に着けている。 これがRangerの象徴であり、恐らく最初のMInbari本星の場面で Sinclairの遺品として残されていたものだろう。

第四シーズンには、Minbariはカースト間の内戦に突入するらしく、 今回のDelennとNeroonとの対立はその前触れだろう。 しかし、今回NeroonはDelennのEntil'Zha就任を認めたように見え、また Marcusとの病室での会話では、対立はかなり解けたようにも思われる。 また、何らかの原因で対立が激化するのだろうか？

MarcusはNeroonとの決闘の最中に、「その人の為に生き、その人の為に死ぬ」 "We live for the One and we would die for the One." と「その人」という言葉を何回も使っている。どうやら彼の言葉はRangerの教えの中の 一部のようだが、「その人」とは"War without End"でZathrasが何度も口にしていたのと 同様、Valen, Delenn, Sheridanの三位一体を意味しているのだろうか？